という方のために仮想通貨のレイヤーについて調査しました。
記事の内容
- 仮想通貨のレイヤーとは?
- レイヤー1
- レイヤー2
上記の内容を解説します。仮想通貨についてより知識を深めたい方は是非記事を参考にしてくださいませ。
仮想通貨のレイヤーとは?
仮想通貨のレイヤーとはなんぞやという話ですが、レイヤーは「インフラ」を指します。
これまでのweb2.0時代のインフラは「インターネット」でした。
仮想通貨では「ブロックチェーン」という「インフラ」を介して「仮想通貨やNFT」のやりとりをすることができます。
レイヤーには「レイヤー1」と「レイヤー2」があります。それぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。
レイヤー1
レイヤー1はブロックチェーンの「第一層となる基軸インフラ」です。
代表例として、
- Ethereum(イーサリアム)
- Flow(フロー)
- WAX(ワックス)
- Solana(ソラナ)
などがあリます。
レイヤー1の中でもイーサリアムに優位性があり、Cypto Punks(クリプトパンクス)、Bored Apes Yacht Club(ボアード・エイブ・ヨット・クラブ)といった高級アセットはイーサリアムを使用しています。
イーサリアムの特徴として堅牢性が高いことが挙げられますが、アセット送付などのガス代が高いことがネックです。
なぜガス代が高くなるかというと、イーサリアムでは取引がブロックごとに処理されるのですが、ブロックの大きさが決まっているので処理できる取引数には限界があります。
ブロックに入り切らない需要があると、マイナーが取引の順番を選ぶことになり、手数料の高い取引から優先して先に処理するので手数料が高騰する。という流れです。実際イーサリアムお使いの方はわかると思いますが、ガス代は5000円くらい毎回かかりますよね...。
このような課題を「スケーラビリティ(拡張性)の課題」といいます。
イーサリアムにはスケーラビリティ課題があるのでリアルタイムで大量の供給が求められるようなコンテンツ(例えばゲーム内アイテムなど)には向いていません。
例えばKryptoKittiesは「子猫のたまごっち」のようなアプリで、NFTのヒットサイクルになりましたが、当時のイーサリアム上で扱われていた取引の12%を占めるなど、全ネットワークを詰まらせ取引手数料が高騰し、買おうとしている猫よりも取引手数料が高いという結果になってしまいました...。
スケーラビリティ課題を解決するために、これから説明するレイヤー2のインフラが生まれています。
レイヤー2とは
既存レイヤー1をベース技術に、レイヤー1の抱えるスケーラビリティ課題を解決するのがレイヤー2です。
代表例としてはOpenseaなどでも利用できるPolygonなどがあります。
レイヤー2の主な技術として:
- Child Chains(チャイルド・チェーン)
- Side Chains(サイド・チェーン)
- Rollups(ロールアップ)
- Sharding(シャーディング)
があります。それぞれどのような技術か見てましょう。
Child Chains(チャイルド・チェーン)
イーサリアムをベースとして取引速度の向上に特化したインフラです。処理スピードが速く、手数料が固定されていて、ユーザー数にも柔軟に対応ができます。難点として多様なプラグラムに対応できず、アセット移動などの単純な取引にしか対応ができません。
Side Chains(サイド・チェーン)
レイヤー1の横に別インフラとして横に繋げるのがSide Chains(サイドチェーン)です。横のチェーンを使用することでイーサリアムを使うよりも高速で送金ができ、かつ手数料も安く済みます。代表的チェーンとしてはPolygonやRoninなどがあります。データ照合はSide Chainsアップデート時に限定ができます。
Rollups(ロールアップ)
多くの取引を一つの取引に丸めてレイヤー2 インフラで処理をしながら、取引サマリーとユーザー資産はレイヤー1 インフラで管理する手法です。チェーンの外で取引しながらも実行したデータはレイヤー1にあるのでセキュリティが保たれます。金融特化型の事例への適用が多いです。
Sharding(シャーディング)
シャーディングはトランザクション処理をサイドチェーン毎の複数グループに分けて、並列化して処理を行うことで処理速度を上げる技術です。
まとめ
この記事では
- 仮想通貨のレイヤーとは?
- レイヤー1
- レイヤー2
について説明しました。最後におさらいしましょう。
仮想通貨のレイヤーとは
仮想通貨のレイヤーは「インフラ」を指します。
レイヤー1
レイヤー1はブロックチェーンの「第一層となる基軸インフラ」です。イーサリアムではスケーラビリティ(拡張性)の課題があります。
レイヤー2
既存レイヤー1をベース技術に、レイヤー1の抱えるスケーラビリティ課題を解決するのがレイヤー2です。
主な技術として:
- Child Chains(チャイルド・チェーン)
- Side Chains(サイド・チェーン)
- Rollups(ロールアップ)
- Sharding(シャーディング)
があります。
本記事の内容は以上になります。記事が参考になれば嬉しいです!